そのヨーグルト、愛犬に与えて大丈夫?
プレーンヨーグルトであれば、愛犬に与えても大丈夫です
ヨーグルトには心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進、ピロリ菌を排除など愛犬の健康改善に寄与する成分を含んでいます。
カナガンドッグフードチキンのトッピングの一品としてもプレーンヨーグルトは最適です。
プレーンヨーグルトとは、
砂糖や香料、安定剤(寒天・ゼラチン・ペクチンなど)などの添加物を加えず、
ミルクを乳酸菌で発酵させただけのヨーグルトのことで、愛犬も喜ぶおやつです。
*日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基準値として、
その食材の値が10%以上になる成分が
ペットに有効に作用すると思われ、取り上げて表記しています。
与える場合は無糖のプレーンヨーグルトがお勧めです。
プレーンヨーグルトは市販されている人間用のもので大丈夫です。
カリウムは、ナトリウムとともに、血圧を安定させるほか、
心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの重要な働きをしています。
また、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して、
尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。
カルシウムは、骨や歯の主要な構成成分になるほか、
細胞の分裂・分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、
血液凝固作用の促進などに関与しています。
有機酸とは、酸性を示す有機化合物の総称で、食品の中では酸味を示す原因物質の一つである他、
酸化を防止したり抗菌性も期待される等、その機能的性質にも注目されています。
代表的なものでは、柑橘系果物や梅干し等に多く含まれる「クエン酸」や、
お酢の主成分である「酢酸」、リンゴやワインに酸味を与える「リンゴ酸」等があります。
乳酸菌は腸内で大腸菌など悪玉菌の繁殖を抑え、腸内菌のバランスをとる役割を果たしています。
そして便通の改善だけではなく、コレステロールの低下や免疫機能を高めがんを予防するなど、
さまざまな働きがあると言われています。
最近ではピロリ菌を排除するなど、特徴のある機能を持つ乳酸菌も研究されています。
リンは、エネルギーの代謝に重要な役割を持っています。
そのほか、カルシウムと結合し、骨や歯を強化する役割を持っています。
*ヨーグルトの主な成分、効能効果&日本食事摂取基準摂取の推奨量 /日
μg(マイクログラム)はmg(ミリグラム)の1000分の一 なのでμgの成分は省略しています。 |
ヨーグルトの主な成分、効能効果(100gあたり) | 摂取の推奨量/日 | ||||
成分名 | 値(生) | 効能効果 | 成分名 | 成人男性~高齢 | 成人女性~高齢 |
エネルギー | 37 kcal | 熱量 | エネルギー | 2200±200kcal | 1400~2000kcal |
水分 | 89.1 g | 水分 | 1.5~2リットル | 1.5~2リットル | |
たんぱく質 | 4.0 g | 人体組織の生成 | たんぱく質 | 65 g | 50 g |
脂質 | 0.3 g | エネルギー源 | 脂質 | 40~60 g | 40~60 g |
食物繊維総量 | 0 g | 腸内環境を改善 | 食物繊維総量 | 21 g以上 | 18 g 以上 |
炭水化物 | 5.7 g | 組織にぶどう糖を供給 | 炭水化物 | 250 g~325 g | 250 g~325 g |
有機酸 | 1.1 g | 悪玉菌の発生を抑制 | 有機酸 (クエン酸 693mg,コハク酸103mg, 酒石酸 31:2mg,ファール酸 45.8mg、リンゴ酸176mg) | ||
ナトリウム | 54 mg | 血圧を調節 | ナトリウム | 7.5 g未満 | 6.5 g 未満 |
カリウム | 180 mg | 血圧を安定させる | カリウム | 2,500 mg | 2,000 mg |
カルシウム | 140 mg | 骨格を構成する | カルシウム | 800~700 mg | 650~600 mg |
マグネシウム | 13 mg | エネルギー代謝に関わる | マグネシウム | 340~320 mg | 270~260 mg |
リン | 110 mg | 骨や歯を構成 | リン | 1000 mg | 800 mg |
鉄 | Tr mg | 全身に酸素を運ぶ役割 | 鉄 | 7.5 mg | 10.5 mg~16.0 mg(妊婦) |
亜鉛 | 0.4 mg | 身体の成長と維持に必要 | 亜鉛 | 11 ~10 mg | 8 mg |
銅 | 0 mg | 貧血を予防 | 銅 | 0.9~10 mg | 0.7 mg |
マンガン | 0 mg | 骨・肝臓の酵素作用を活性化 | マンガン | 4.0 mg | 3.5 mg |
β−カロテン当量 | 2 μg | 皮膚や粘膜の健康を維持 | β−カロテン | 400~900 μg | 350~700μg |
ビタミンE | 0 mg | 脂質の酸化を防止し老化防止する | ビタミンE | 6.0~6.5 mg | 5.0~6.5 mg |
ビタミンK | 0 μg | 血液凝固の補助 | ビタミンK | 150 ㎍ | 150 ㎍ |
ビタミンB1 | 0.04 mg | 糖質を燃やしてエネルギーに変換 | ビタミンB1 | 1.4~1.2 mg | 1.1~0.9 mg |
ビタミンB2 | 0.17 mg | 発育促進剤 | ビタミンB2 | 1.6~1.3 mg | 1.2~1.0 mg |
葉酸 | 16 μg | 細胞の生産や再生を助ける | 葉酸 | 240㎍ | 240㎍ 妊婦240㎍追加 |
ナイアシン当量 | 1.1 mg | DNAの修復や合成に関わる | ナイアシン | 15~13 mg | 11~10 mg |
ビタミンB6 | 0.04 mg | タンパク質の分解を助ける | ビタミンB6 | 1.4 mg | 1.1 mg |
ビタミンB12 | 0.2 μg | DNAの生成を助ける | ビタミンB12 | 2.4㎍ | 2.4㎍ |
パントテン酸 | 0.35 mg | 薬物の解毒作用、等 | パントテン酸 | 5~6 mg | 5 mg |
ビオチン | 2.1 μg | 抗炎症物質を生成 | ビオチン | 幼児4 ~50 μg | 成人 50 μg妊婦付加量2 μg授乳婦付加量5 μg |
ビタミンC | 1 mg | 老化、ガンの予防 | ビタミンC | 100 mg | 100 mg |
食塩相当量 | 0.1 g | 食塩相当量 | 7.5 g未満 | 6.5 g未満 |
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
乳類/<牛乳及び乳製品>/(発酵乳・乳酸菌飲料)/ヨーグルト/無脂肪無糖
ヨーグルトに含まれる「乳酸菌」は、愛犬の腸内の善玉菌に働きかけ、
腸内細菌を整える効果があります。
乳酸菌は、犬の口内細菌の増殖を抑える効果があるといわれています。
細菌の繁殖を抑えることで、歯周病予防にも効果的。
ヨーグルトには利尿作用のあるカリウムが含まれていて、
利尿作用の働きで、結石予防にもつながります。
愛犬によっては、空腹時間が長いと黄色い胃液を嘔吐する愛犬もいます(胃酸過多が原因)。
その予防に、夜寝る前にプレーンヨーグルトをおやつにトッピングして与えるのも、
胃酸から胃を護る一つの方法です。
*愛犬にプレーンヨーグルトを与える適量(目安)
ペットフードにトッピングするのも愛犬は喜ぶと思います。
与えすぎには注意です。
犬には個体差があり、年齢・活動量・代謝・住環境などにより、
適切な給与量は大きく異なります。
愛犬の体重 | 一日に与える給与量 | トッピングするプレーンヨーグルト量約10% |
1~5 kg | 25~80 g | 3~8 g |
5~10 kg | 80~140 g | 8~14 g |
10~15 kg | 140~190 g | 14~19 g |
15~20 kg | 190~235 g | 19~24 g |
20~25 kg | 235~275 g | 24~28 g |
25~30 kg | 275~315 g | 28~32 g |
30~35 kg | 315~360 g | 32~36 g |
このトッピングする量は一日の摂取カロリーの10%として計算した量です。
適量の判断は愛犬の飼い主さんが一番わかると思います。
上記のデータは参考程度にしてください。
*愛犬にプレーンヨーグルトの与え方
愛犬にとってもヨーグルトが健康に良いのですが、
私たちと同様に過剰摂取は愛犬の体に良くありません。
愛犬に一度に多量のヨーグルトを与えると下痢することがあるため
与えすぎないように注意が必要です。
また、ヨーグルトは牛乳からできているため、乳脂肪を取りすぎて
肥満になる可能性もあります。やはりヨーグルトは
ドッグフードにトッピングする一品にするのがいいと思います。
ヨーグルトはドッグフードの一日の必要摂取量の10%程度に抑えましょう。
牛乳(生乳)は、愛犬がおなかを壊すことが多いため、与えないほうが良いみたいです。
愛犬が牛乳でおなかを壊すのは、
牛乳の成分である「乳糖」を消化吸収できない(乳糖不耐症)が原因です。
その一方でヨーグルトは、この「乳糖」が、発酵の過程で分解され減少しているため、
(乳糖不耐症)による下痢や嘔吐を引き起こす可能性は下がります。
*アレルギー反応に要注意
人間でも人により、いろんな食材対してアレルギー反応が出たり出なかったりします。
愛犬も同じです。
食べた時の体調にもよりますがアレルギーは、先天的な体質による先天性アレルギーと、
長年の食生活により発症する可能性がある後天性アレルギーがあります。
ヨーグルトを初めて与える際は、少量からスタートしましょう。
以下の症状が見られた場合は、アレルギーの可能性があります。

アレルギー反応
ヨーグルトを食べた際に上記のような症状が現れた場合は、獣医師に相談しましょう。
*全国の夜間専門動物病院一覧
かかりつけの動物病院がしまっている夜間に突発的なアクシデントが発生すると、
うろたえてしまいます。そんな時は夜間専門で対応する動物病院が頼りになります。
夜間診療のため、必ず事前に電話連絡してください。
いつごろ、どのくらいの量を食べたか、症状が出ていたらどうしたらいいかなど、
できるだけ詳しくメモをして動物病院へ連れていくか、電話で問い合わせてください。
*まとめ
ヨーグルトは栄養素が豊富な食べ物です。ですが、
食べ過ぎ、与えすぎは肥満のもとです、
過剰摂取にならないように気を付けてくださいね。
主食のドッグフードは栄養バランスを考えて成分が配合されています。
なので、あなたの愛犬の健康を少しでも改善する為に
症状に合わせた食材をトッピングするという目的にお使いください。
・愛犬が食べることができる人間の食品
・愛犬が食べてはいけない食品
・与えてもいい果物
・与えてはいけない果物
・与えてもいい野菜
・与えてはいけない野菜
カナガンドッグフードチキンに 健康改善トッピングを!
上記の記事にそれぞれの食材の効能効果、詳細をまとめています。参考にしてください。
愛犬と長く楽しく暮らすためにも、愛犬の健康管理は重要ですね。
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