
サーモンの効能効果
サーモンの力を、愛犬に与えたら!心臓機能調節、老化・免疫機能の低下抑制、骨格と歯の発育促進、血栓予防、巨赤芽球性貧血の予防、薬物の解毒作用、皮膚の炎症を防止
サーモンの力を、愛犬に与えたら!
サーモンは、良質な脂肪、良質なタンパク質(必須アミノ酸スコア100)等の
優れた供給源です。
サーモンは心臓機能調節、老化・免疫機能の低下抑制、、骨格と歯の発育促進、血栓予防、
巨赤芽球性貧血の予防、薬物の解毒作用、皮膚の炎症を防止などの愛犬の免疫力を強化し、
細胞を護り健康な状態に保つのに役立ちます。
*日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基準値として、
その食材の成分が10%以上になる成分が
ペットに有効に作用すると思われ、取り上げて表記しています。
タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。
人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなく
エネルギー源にもなっている必要な栄養素です。 主にアミノ酸によって構成されています。
サーモンには強力な抗酸化力を持つ
赤色の天然色素アスタキサンチンが含まれており、
ビタミンEを上回る強い抗酸化作用で、老化・免疫機能の低下を抑えて、
愛犬の健康を保つ一助を担います。
カリウムは、ナトリウムとともに、血圧を安定させるほか、
心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの重要な働きをしています。
また、カリウムはナトリウムと連携し細胞を正常に導き、
尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。
カリウムが不足すると、歩行困難、食欲不振、元気消失などの症状につながります。
また、カリウムの量が過剰となってしまうと、高カリウム血症を引き起こします。
高カリウム血症は、四肢のしびれや筋力低下、嘔吐、脈拍の異常(不整脈・頻脈)が表れ、
最悪の場合は死に至るほど重篤化する危険性があります。
カリウムは、水に溶ける性質があるので、水にさらしたりすれば、
調理前 の1/3〜2/3に減らすことができます。
リンの主な働きは、骨や歯を丈夫にしたり、細胞やDNAを構成したりすることです。
そのほか、代謝のサポートや体内の浸透圧の維持などの役割も担っています。
リンが欠乏すると、骨・歯やDNAの発達に支障が出やすくなります。
反対に体内のリンが過剰になると、カルシウムの吸収を妨げるなどの悪影響が出ます。
ビタミンDは正常な骨格と歯の発育促進が挙げられます。
また、小腸でのカルシウムとリンの腸管吸収を促進させ、
血中カルシウム濃度を一定に調節することで、
神経伝達や筋肉の収縮などを正常に行う働きがあります。
ビタミンEは細胞膜にダメージを与える活性酸素を除去する抗酸化作用があるので、
皮膚疾患への抗炎症作用や、愛犬の生活習慣病や老化が原因の疾病予防と
治療に役立つと思われます。脂質と一緒に摂ることで吸収が促進されます。
ナイアシン(ビタミンB3)は 糖質や脂質を燃やしてエネルギーを作り出すときや、
二日酔いの原因となるアルコールを分解するときに働く
「酵素」を助ける「補酵素」としての役割を担っています。
皮膚や粘膜の健康維持を助けるほか、脳神経を正常に働かせる効果があります。
DHA EPAは摂取することで血をサラサラにし、コレステロールの値を下げ、
善玉コレステロールを増やしてくれます。
また、DHAと仲間のEPAは血栓予防や中性脂肪を減らす働きもしてくれます。
ビタミンB6は、免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力の増進にも必要で、
赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせない栄養素です。
また、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、肝脂肪の予防にも効果を発揮します。
ビタミンB12は、神経および血液細胞を健康に保ち、
全細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助ける栄養素です。
また、疲労や体力低下を引き起こす
貧血の一種である巨赤芽球性貧血の予防にも役立ちます
パントテン酸(ビタミンB5)は水溶性ビタミンで、ビタミンB群の1種です。
エネルギー代謝に欠かせない栄養素であり、免疫抗体の合成、
薬物の解毒作用、脂質の代謝を促すHDLコレステロールの増加、
副腎皮質ホルモンの合成による抗ストレス作用とさまざまな働きがあります。
ビオチンはビタミンB群に属する水溶性のビタミンで、
皮膚の炎症を防止する因子であることが発見されています。
水やアルコールに溶けやすく、熱、光、酸に対しては安定ですが、
アルカリに対しては不安定です。
*サーモンの主な成分、効能効果&日本食事摂取基準摂取の推奨量 /日
μg(マイクログラム)はmg(ミリグラム)の1000分の一 なのでμgの成分は省略しています。 |
サーモンの主な成分、効能効果(100gあたり) | 摂取の推奨量/日 | ||||
成分名 | 値(生) | 効能効果 | 成分名 | 成人男性~高齢 | 成人女性~高齢 |
エネルギー | 218kcal | 熱量 | エネルギー | 2200±200kcal | 1400~2000kcal |
水分 | 62.1g _ | 水分 | 1.5~2リットル | 1.5~2リットル | |
たんぱく質 | 20.1g _ | 人体組織の生成 | たんぱく質 | 65g | 50グラム |
脂質 | 16.5g | エネルギー源 | 脂質 | 40~60g | 40~60g |
食物繊維総量 | 0g | 腸内環境を改善 | 食物繊維総量 | 21 g以上 | 18 g 以上 |
炭水化物 | 0.1g _ | 組織にぶどう糖を供給 | 炭水化物 | 250g~325g | 250g~325g |
有機酸 | -g | 悪玉菌の発生を抑制 | 有機酸 (クエン酸 693mg,コハク酸103mg, 酒石酸 31:2mg,ファール酸 45.8mg、リンゴ酸176mg) | ||
ナトリウム | 43mg | 血圧を調節 | ナトリウム | 7.5 g未満 | 6.5 g 未満 |
カリウム | 370mg | 血圧を安定させる | カリウム | 2,500mg | 2,000mg |
カルシウム | 9mg _ | 骨格を構成する | カルシウム | 800~700mg | 650~600mg |
マグネシウム | 27mg | エネルギー代謝に関わる | マグネシウム | 340~320mg | 270~260mg |
リン | 240mg | 骨や歯を構成 | リン | 1000mg | 800mg |
鉄 | 0.3mg | 全身に酸素を運ぶ役割 | 鉄 | 7.5mg | 10.5 mg~16.0 mg(妊婦) |
亜鉛 | 0.5mg | 身体の成長と維持に必要 | 亜鉛 | 11~10mg | 8mg |
銅 | 0.05mg | 貧血を予防 | 銅 | 0.9~10mg | 0.7mg |
マンガン | 0.01mg | 骨・肝臓の酵素作用を活性化 | マンガン | 4.0mg | 3.5mg |
β−カロテン当量 | 0μg | 皮膚や粘膜の健康を維持 | β−カロテン | 400~900μg | 350~700μg |
ビタミンD | 8.3μg | 骨格と歯の発育促進 | ビタミンD | 8.5㎍~100㎍ | 8.5㎍~100㎍ |
ビタミンE | 3.8mg | 脂質の酸化を防止し老化防止する | ビタミンE | 6.0~6.5mg | 5.0~6.5mg |
ビタミンK | 6μg | 血液凝固の補助 | ビタミンK | 150 ㎍ | 150 ㎍ |
ビタミンB1 | 0.23mg | 糖質を燃やしてエネルギーに変換 | ビタミンB1 | 1.4~1.2mg | 1.1~0.9mg |
ビタミンB2 | 0.10mg | 発育促進剤 | ビタミンB2 | 1.6~1.3mg | 1.2~1.0mg |
葉酸 | 27μg | 細胞の生産や再生を助ける | 葉酸 | 240㎍ | 240㎍ 妊婦240㎍追加 |
ナイアシン当量 | 11.0mg | DNAの修復や合成に関わる | ナイアシン | 15~13mg | 11~10mg |
ビタミンB6 | 0.45mg | タンパク質の分解を助ける | ビタミンB6 | 1.4mg | 1.1mg |
ビタミンB12 | 7.2μg | DNAの生成を助ける | ビタミンB12 | 2.4㎍ | 2.4㎍ |
パントテン酸 | 1.31mg | 薬物の解毒作用、等 | パントテン酸 | 5~6mg | 5mg |
ビオチン | 6.3μg | 抗炎症物質を生成 | ビオチン | 幼児4 ~50 μg | 成人 50 μg妊婦付加量2 μg授乳婦付加量5 μg |
ビタミンC | 2mg | 老化、ガンの予防 | ビタミンC | 100mg | 100mg |
食塩相当量 | 0.1g | 食塩相当量 | 7.5 g未満 | 6.5 g未満 |
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)魚介類/
<魚類>/(さけ・ます類)/たいせいようさけ/養殖/皮つき/生
ですが、必ずサーモンは十分に加熱してください。
生や加熱が不十分なサーモンには寄生虫が含まれており、愛犬が体調を崩して、
嘔吐、下痢、脱水症状等を引き起こし、最悪の場合には死に至ることもあります。
注意が必要です。
*愛犬にサーモンを与える適量(目安)
ペットフードの粒に近いサイズにカットするか、
ペースト状にしてトッピングすれば安全で食べやすく愛犬も喜ぶと思います。
愛犬には個体差があり、年齢・活動量・代謝・住環境などにより、
適切な給与量は大きく異なります。
愛犬の体重 | 一日に与える給与量 | トッピングするサーモン量約10% |
1~5kg | 25~80g | 3~8g |
5~10kg | 80~140g | 8~14g |
10~15kg | 140~190g | 14~19g |
15~20kg | 190~235g | 19~24g |
20~25kg | 235~275g | 24~28g |
25~30kg | 275~315g | 28~32g |
30~35kg | 315~360g | 32~36g |
このトッピングする量は一日の摂取カロリーの10%として計算した量です。
適量の判断は愛犬の飼い主さんが一番わかると思います。
上記のデータは参考程度にしてください。
*愛犬にサーモンを与える時のおすすめの調理法
調味料を加えずに、十分に加熱処理(茹でる・蒸す・焼く)をして与えましょう。
市販の缶詰や店頭に並んでいるサーモン、鮭は少なからず塩分や添加物が入っている
場合が多いので与えないでください。
総合栄養食(ドッグフード)に健康改善トッピングして与える場合は
一日の最適なカロリー量の一割程度を目安にトッピングしてください。
与えすぎは肥満や体調を崩す原因になります。
*サーモンを生で与えるのは危険
・天然物の鮭(サーモン)には、アニサキス(寄生虫)よる食中毒の可能性がでてきます。
刺し身として店舗で販売されている鮭(サーモン)は養殖もので、
寄生虫の心配はありません。
また、天然物でも捕れて直に冷凍処理されていればアニサキスは死滅しているので問題ありません。
また、アニサキスは熱に弱いので、煮たり焼いたりすればほぼ死滅します。

生ではサーモンを与えない方が賢明です
・生の鮭(サーモン)はチアミン(ビタミンB1)を
二つの分子に分解するはたらきをもつ酵素(チアミナーゼ)を含んでいます。
日常的に大量の生の鮭(チアミナーゼ)を摂取してしまうと
ビタミンB1が分解されて不足し、「ビタミンB1欠乏症」になる可能性がでてきます。
愛犬のビタミンB1欠乏症は食欲低下やよだれが多くなる症状が見られ、
時間の経過とともに、けいれん、発作や運動機能障害につながります。
早期に気付いて治療を行えば回復がしますが、
治療が遅れれば48時間以内に死に至る可能性が高いと言われています。
・食物アレルギーはどの食材でもあり得ますが、
初めて与える場合は最初は少量で様子を見る方がいいと思います。
生でサーモンを与えない方が賢明です。
*アレルギー反応に要注意
人間でも人により、いろんな食材対してアレルギー反応が出たり出なかったりします。
愛犬も同じです。
食べた時の体調にもよりますがアレルギーは、先天的な体質による先天性アレルギーと、
長年の食生活により発症する可能性がある後天性アレルギーがあります。
サーモンを初めて与える際は、少量からスタートしましょう。
以下の症状が見られた場合は、アレルギーの可能性があります。

アレルギー反応に要注意
サーモンを食べた際に上記のような症状が現れた場合は、獣医師に相談しましょう。
*全国の夜間専門動物病院一覧
かかりつけの動物病院がしまっている夜間に突発的なアクシデントが発生すると、
うろたえてしまいます。そんな時は夜間専門で対応する動物病院が頼りになります。
夜間診療のため、必ず事前に電話連絡してください。
いつごろ、どのくらいの量を食べたか、症状が出ていたらどうしたらいいかなど、
できるだけ詳しくメモをして動物病院へ連れていくか、電話で問い合わせてください。
*まとめ
・サーモンは、良質な脂肪、良質なタンパク質(必須アミノ酸スコア100)等の
優れた供給源ですが、
・必ずサーモンは十分に加熱してから与えてください。
・生でサーモンを与えない方が賢明です
主食のドッグフードは栄養バランスを考えて成分が配合されています。
なので、あなたの愛犬の健康を少しでも改善する為に
症状に合わせた食材をトッピングする目的にお使いください。
・愛犬が食べることができる人間の食品
・愛犬が食べてはいけない食品
・与えてもいい果物
・与えてはいけない果物
・与えてもいい野菜
・与えてはいけない野菜
ドッグフードに 健康改善トッピングを!
上記の記事にそれぞれの食材の効能効果、詳細をまとめています。参考にしてください。
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