
チェリーの効能効果
チェリーの力を、愛犬に与えたら!視力・視覚機能改善、眼精疲労及び白内障の予防効果、血圧を安定、被毛・皮膚・粘膜の健康維持、赤血球の生産
愛犬にチェリーの果肉を与えても大丈夫ですが、 チェリーは敢えて愛犬に与えない方が賢明です。
チェリーは、視力・視覚機能改善、眼精疲労及び白内障の予防効果、血圧を安定、
被毛・皮膚・粘膜の健康維持、赤血球の生産などの
愛犬にとって有益な成分を含んでいます。
与えすぎは禁物ですが、おやつ程度の少量なら、
ドッグフードにトッピングしてあげれば喜ぶと思います。
与える時は細心の注意を払い、種、茎、葉を完全に取り除いているか
確認してから与えましょう。
*日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基準値として、
その食材の値が10%以上になる成分が
ペットに有効に作用すると思われ、取り上げて表記しています。
アメリカンチェリーには、アントシアニンが多く含まれていて、
視力・視覚機能の改善や眼精疲労及び白内障の予防に効果があるとされており、
目のサプリメントなどにも利用されています。
植物はアントシアニンを自ら生成して自分の細胞を守っています。
国産のチェリーには、愛犬にとって必須の栄養素であるβカロテンが多く含まれていて、
身体に有害な「活性酸素」を取り除く抗酸化作用、
体の免疫を活発にする免疫賦活作用を有しています。
チェリーの「果肉部分」であれば、少しあげる程度は構いませんが、
「種」「茎」「葉」は絶対に犬に与えてはいけません。
チェリーの種にはシアン化物の成分が含まれているためです。
愛犬にとって毒となりうるので、チェリーの種は絶対にNGです。
カリウムは、ナトリウムとともに、血圧を安定させるほか、
心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの重要な働きをしています。
また、カリウムはナトリウムと連携し細胞を正常に導き、
尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。
カリウムが不足すると、歩行困難、食欲不振、元気消失などの症状につながります。
また、カリウムの量が過剰となってしまうと、高カリウム血症を引き起こします。
高カリウム血症は、四肢のしびれや筋力低下、嘔吐、脈拍の異常(不整脈・頻脈)が表れ、
最悪の場合は死に至るほど重篤化する危険性があります。
カリウムは、水に溶ける性質があるので、水にさらしたりすれば、
調理前 の1/3〜2/3に減らすことができます。
βカロテンはビタミンAに変換されて作用することから、
被毛・皮膚や粘膜の健康を維持したり、視力機能をサポートしたり、
様々な細胞の増殖に寄与します。 また、βカロテンは
抗酸化作用および免疫賦活作用などがあることが報告されています。
葉酸はビタミンB群の水溶性のビタミンで、
ビタミンB 12とともに赤血球を作るので「造血のビタミン」ともいわれています。
さらに、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進し、細胞の生産や再生を助けます。
特に、お腹に胎児のいる妊娠中の母犬や、成長期の愛犬には必要な栄養素です。
*チェリーの主な成分、効能効果&日本食事摂取基準摂取の推奨量 /日
μg(マイクログラム)はmg(ミリグラム)の1000分の一 なのでμgの成分は省略しています。 |
チェリーの主な成分、効能効果(100gあたり) | 摂取の推奨量/日 | |||||
成分名 | 値(国産) | 値(米国産) | 効能効果 | 成分名 | 成人男性~高齢 | 成人女性~高齢 |
エネルギー | 64 kcal | 64 kcal | 熱量 | エネルギー | 2200±200kcal | 1400~2000kcal |
水分 | 83.1 g | 81.1 g | 水分 | 1.5~2リットル | 1.5~2リットル | |
たんぱく質 | 1.0 g | 1.2 g | 人体組織の生成 | たんぱく質 | 65 g | 50 g |
脂質 | 0.2 g | 0.1 g | エネルギー源 | 脂質 | 40~60 g | 40~60 g |
食物繊維総量 | 1.2 g | 1.4 g | 腸内環境を改善 | 食物繊維総量 | 21 g以上 | 18 g 以上 |
炭水化物 | 15.2 g | 17.1 g | 組織にぶどう糖を供給 | 炭水化物 | 250 g~325 g | 250 g~325 g |
有機酸 | – g | – g | 悪玉菌の発生を抑制 | 有機酸 (クエン酸 693mg,コハク酸103mg, 酒石酸 31:2mg,ファール酸 45.8mg、リンゴ酸176mg) | ||
ナトリウム | 1 mg | 1 mg | 血圧を調節 | ナトリウム | 7.5 g未満 | 6.5 g 未満 |
カリウム | 210 mg | 260 mg | 血圧を安定させる | カリウム | 2,500 mg | 2,000 mg |
カルシウム | 13 mg | 15 mg | 骨格を構成する | カルシウム | 800~700 mg | 650~600 mg |
マグネシウム | 6 mg | 12 mg | エネルギー代謝に関わる | マグネシウム | 340~320 mg | 270~260 mg |
リン | 17 mg | 23 mg | 骨や歯を構成 | リン | 1000 mg | 800 mg |
鉄 | 0.3 mg | 0.3 mg | 全身に酸素を運ぶ役割 | 鉄 | 7.5 mg | 10.5 mg~16.0 mg(妊婦) |
亜鉛 | 0.1 mg | 0.1 mg | 身体の成長と維持に必要 | 亜鉛 | 11 ~10 mg | 8 mg |
銅 | 0.05 mg | 0.08 mg | 貧血を予防 | 銅 | 0.9~10 mg | 0.7 mg |
マンガン | – mg | 0.11 mg | 骨・肝臓の酵素作用を活性化 | マンガン | 4.0 mg | 3.5 mg |
β−カロテン当量 | 98 μg | 23 μg | 皮膚や粘膜の健康を維持 | β−カロテン | 400~900 μg | 350~700μg |
ビタミンE | 0.5 mg | 0.5 mg | 脂質の酸化を防止し老化防止する | ビタミンE | 6.0~6.5 mg | 5.0~6.5 mg |
ビタミンK | 2 μg | 2 μg | 血液凝固の補助 | ビタミンK | 150 ㎍ | 150 ㎍ |
ビタミンB1 | 0.03 mg | 0.03 mg | 糖質を燃やしてエネルギーに変換 | ビタミンB1 | 1.4~1.2 mg | 1.1~0.9 mg |
ビタミンB2 | 0.03 mg | 0.03 mg | 発育促進剤 | ビタミンB2 | 1.6~1.3 mg | 1.2~1.0 mg |
葉酸 | 38 μg | 42 μg | 細胞の生産や再生を助ける | 葉酸 | 240㎍ | 240㎍ 妊婦240㎍追加 |
ナイアシン当量 | 0.3 mg | 0.4 mg | DNAの修復や合成に関わる | ナイアシン | 15~13 mg | 11~10 mg |
ビタミンB6 | 0.02 mg | 0.02 mg | タンパク質の分解を助ける | ビタミンB6 | 1.4 mg | 1.1 mg |
ビタミンB12 | 0 μg | 0 μg | DNAの生成を助ける | ビタミンB12 | 2.4㎍ | 2.4㎍ |
パントテン酸 | 0.24 mg | 0.29 mg | 薬物の解毒作用、等 | パントテン酸 | 5~6 mg | 5 mg |
ビオチン | 0.7 μg | – μg | 抗炎症物質を生成 | ビオチン | 幼児4 ~50 μg | 成人 50 μg妊婦付加量2 μg授乳婦付加量5 μg |
ビタミンC | 10 mg | 9 mg | 老化、ガンの予防 | ビタミンC | 100 mg | 100 mg |
食塩相当量 | 0 g | 0 g | 食塩相当量 | 7.5 g未満 | 6.5 g未満 |
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)果実類/さくらんぼ/国産/生
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)果実類/さくらんぼ/米国産/生
上記のような愛犬の健康にメリットがある栄養素も含んでいます。
*チェリーを与える危険性
チェリーの主な危険性は、その種、茎、葉にシアン化物が含まれていることです。
シアン化物は有毒で、大量に摂取すると致命的になる可能性があります。
種は、愛犬の消化管に詰まり、腸閉塞を引き起こす可能性もあります。
愛犬がチェリーの種を食べてしまったら、
多量摂取なら直に動物病院の診療をお勧めます。
*シアン化物とは、シアン化ナトリウムや
シアン化カリウムが代表的な化合物。
敢えて危険を冒してまで、チェリーを愛犬に与えない方が賢明です。
*アレルギー反応に要注意
人間でも人により、いろんな食材対してアレルギー反応が出たり出なかったりします。
愛犬も同じです。
食べた時の体調にもよりますがアレルギーは、先天的な体質による先天性アレルギーと、
長年の食生活により発症する可能性がある後天性アレルギーがあります。
・与えたあとに口や顔を「痒がる」
・嘔吐する
・下痢をする
・耳・目・口・足の内股に赤く炎症
上記の症状が出た時はチェリーアレルギーの可能性が考えられるので
チェリーの果肉でも与えるのは止め、様子を見て症状が治まらなければ、
かかりつけの獣医師に相談して下さい。
*全国の夜間専門動物病院一覧
かかりつけの動物病院がしまっている夜間に突発的なアクシデントが発生すると、
うろたえてしまいます。そんな時は夜間専門で対応する動物病院が頼りになります。
夜間診療のため、必ず事前に電話連絡してください。
いつごろ、どのくらいの量を食べたか、症状が出ていたらどうしたらいいかなど、
できるだけ詳しくメモをして動物病院へ連れていくか、電話で問い合わせてください。
*まとめ
チェリーには、種、茎、葉に有毒なシアン化物が含まれています。
シアン化ナトリウムやシアン化カリウムが代表的な化合物。
敢えて危険を冒してまで、チェリーを愛犬に与えない方が賢明です。
主食のドッグフードは栄養バランスを考えて成分が配合されています。
なので、あなたの愛犬の健康を少しでも改善する為に
症状に合わせた食材をトッピングする目的にお使いください。
・愛犬が食べることができる人間の食品
・愛犬が食べてはいけない食品
・与えてもいい果物
・与えてはいけない果物
・与えてもいい野菜
・与えてはいけない野菜
ドッグフードに 健康改善トッピングを!
上記の記事にそれぞれの食材の効能効果、詳細をまとめています。参考にしてください。
愛犬と長く楽しく暮らすためにも、愛犬の健康管理は重要ですね。
敢えて危険を冒してまで、チェリーを愛犬に与えない方が賢明です
敢えて危険を冒してまで、チェリーを愛犬に与えない方が賢明です
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